ぶどう畑で働く。
私ブドウ畑で働く!!
ブドウ畑で働くって優雅にブドウ摘んでるだけだと思ってるでしょ。
私は思ってたよ。
違った…
まず私が仕事を始めたのが11月からだったんだけど、この時期はブドウがなってない。
そこで何をするかって…ぶどうの木のお手入れよね。
こんな感じの所でお仕事していたのだけど…
これ大きいファームだと1列780mとかあるんだけど、時給じゃなくてコントラクトの仕事だとA$〇/木1本だから1列終わる頃には干からびてた。(笑)
この頃の仕事は…
・ワイヤーリフティング
・ディレグ
・シュートニング
が主でとにかく体力勝負。
ワイヤーリフティングは、枝が垂れるのを抑えてるワイヤーを、木の成長に合わせて名前の通り持ち上げて、1段上のクリップにはめ直す作業のこと。
簡単だと思うじゃん。ワイヤーめっちゃ固いんだ。しかもこの写真はマシな所だけど、酷い所だと木がフサフサ過ぎてワイヤーがポールまで押せない。クリップしたくても跳ね返される。だけど全長780m、周りには人もいません。根性でクリップするのみ。重量挙げの選手並みにワイヤー持ち上げてたら人生で一度もお目にかかる事のなかった鎖骨さん達にお目にかかれました。
たなぼた。
もう家に帰ると身体ギスギスやで。
だがしかし、私が1番嫌いだった作業はディレグ。これはもう本当に二度とやりたくない。
木の根元に生えてる無駄な草をむしったり、木から生えてる無駄な枝を取ったりする作業なんだけど。1本1本しゃがむじゃん。しかもただの草じゃなくて太い枝とか根っこみたいなのばっかだからさ、スニップっていうハサミ使うんだけど手が小さい、握力弱小の私は最強にポンコツで780m終わった頃にはフラフラでしたよ。
シュートニングは生えてる枝同士に隙間を作ってあげる作業。くっつきすぎてる枝を抜きます。これはディレグに比べたら全然体力は平気だけど、木に腕突っ込むので傷だらけになります。私は腕が未だに傷だらけ。勲章よ。(笑)
これらのキツイ体力仕事をしつつ精神的に最初やられたのが蜘蛛の巣とカタツムリ。
コントラクトだと先を急ぐから前を確認しないんだよね。そうすると、一瞬で顔面から蜘蛛の巣にダーイブ。を1日5万回。
後はシュートニングとかディレグで勢いで木に触ってるとサクッ、クシャッ、ムニャ、ヒヤーって感じる事があるのね。
そう、凄い勢いで木に触るからそこで寝てらっしゃるカタツムリさん達を大量虐殺。
最初はもうテンションだだ下がりだったけど最後は何とも思わなくなってる。命なのにね…ごめんよ…カタツムリさん達。
たまに運の良いカタツムリさんもいます。
木から振り落とされて私の作業用ポケットに落下した赤ちゃんカタツムリ。
仕事終わりに気付いた。(笑)
この子はそっと葉っぱの裏に戻しました。
この時の上司はインド人でとにかく人をけなすのが趣味みたいな人だったから違う意味でも心が元気じゃなかった。
こんな感じで最初の1か月は毎日瀕死状態で帰宅してたなぁ。
もう既に懐かしい。